ベアトリス・ベイリーの冒険(3) 大蛇ヒスフィットと海竜の入り江


「おもしろかった★★★★☆」でした。


ベアトリスたちの学校に転校生がやってきた。全身白ずくめの美少女ミランダは、まるでベアトリスたちの秘密を知っているかのような口ぶり。しかもあきらかにベアトリスに敵意をもっている。そして、春休みが始まり、三回目の試験がやってきた。東の領域「海竜の入り江」に行き、呪いを解かねばならない。しかし、近くにある「海竜町」の住民は、みなベアトリスたちを嫌っているという。二つの呪いが解かれてから、海竜の入り江の怪物たちが活発に活動するようになり、観光地であった海竜町は大打撃を受けているというのだ。海竜町にはベアトリスの親類も住んでいるという。その上、今度の冒険には、レポーターのサーシャと何故かミランダが一緒に行くことになっているという...

前作でベアトリスの母の秘密が明らかになりましたが、今作では、ベアトリスの父の親族が登場し、ベアトリスとダリー・ランプの思わぬ関係が明らかになります。旅の最初から事故が続発し、仲間たちは次々に怪我や病気に見舞われます。姿を変えることのできるダリー・ランプが誰に化けているかもわかりません。しかも、目的地までは怪物のうじゃうじゃいる海を渡らねばなりません。今回は、本当にどうするのかと思いましたが、相変わらず、偶然なのか、必然なのか、かなり幸運に助けられます。そのことを除けば、とても面白いです。

次は、「ベアトリス・ベイリーの冒険(4) 猛禽ドルードと血の山脈 」を読もうと思います。


はてな年間100冊読書クラブ」56/100