ベアトリス・ベイリーの冒険(4) 猛禽ドルードと血の山脈


「おもしろかった★★★☆☆」でした。


今回は、長期休暇前の人間界の試験でベアトリスが落第点を取ってしまうところから始まります。学校を卒業したいなら、当然、夏期講習に通わなくてはならないのですが、両親のとりなしで、なんとか夏期講習には通わなくてすむことになります。しかし、勉強はしなくてはならないので、魔法使い認定理事から紹介された魔法使いの家庭教師に人間界の勉強をさせられながら、冒険をすることになります。といっても、ちっとも家庭教師の言うことなど聞かず、冒険優先ですごしているわけですが、それでも、家庭教師の存在と勉強しなければならない事実は消えません。姿を自由に変えることのできるダリー・ランプやいとこのミランダにもびくびくし、楽しいこともあるのに、楽しめません。ミランダを信じていいのか、そして、初めて知った自分の力をどうすればいいのか、など、ベアトリスは何度も重要な決断を迫られることになります。
相変わらず、偶然なのか、必然なのか、かなり幸運に助けられます。その幸運も黙っていても空から降ってきたわけではなく、ベアトリスや仲間たちが頑張って勝ち取ったもの、なんでしょうが、ちょっと、幸運続き過ぎかも、です。それさえ気にならなければ面白いです。


次は、「ヒストリアン Ⅰ」を読もうと思います。


はてな年間100冊読書クラブ」57/100